天地のブログ

日常の何気ない出来事からスピリチュアルな内容を探ります。

家庭連合(旧統一教会)は自ら解散すべきである

▶︎そこに、私たちが地上に舞い戻ってきた理由があるのです。いかなる人物であろうと、一人の人間に服従してはいけません。いかなる書物であろうと、いかなる教会であろうと、それを盲信してはいけません。地上界の人間であれ霊界の存在であれ、どのような指導者にも盲目的に服従してはいけません。絶対的忠誠を捧げるべきは「大霊の摂理(法則)」だけです。それだけが誤ることもなければ裏切ることもないからです。

(シルバーバーチの教え(新版・上)八章P128)


▶︎あなたに理解していただきたいのは、バイブルの言葉を云々するよりも、もっと大切なことがあるということです。 “主よ、主よ”と叫ぶ者が敬虔なのではなく、神の意思を実践する者こそが敬虔なのです。それをイエスは二千年前に教えています。それなのにあなたはなぜ、神の意思を実践することがいちばん大切であることを、人々に説けないのでしょうか。大切なのは何を信じるかではなく、何を為すかです。

(シルバーバーチの教え(新版・下)二十一章P140)



家庭連合(旧統一教会)を離教して、およそ一年半が経過した。安倍元首相の銃撃事件をきっかけに離教した訳ではないので、別に世間体が悪くなって行動を起こしたのではない。

直接のきっかけは、スピリチュアリズムに出逢ったからではあるが、その前からずっとこの教会から抜けようと思っていた。


その家庭連合(旧統一教会)が、遂に10月中に解散命令が請求される見通しとなった。そこで、これはある方のブログ上での意見でもあるのだが、私も賛意を示しているし、家庭連合に少なからず関わった者として、この教団と信徒の行く末を憂慮して、僭越ながら提言したいと思う。


「家庭連合は正式に解散命令が下される前に、自ら解散すべきである」


それは何故か。教団は今まで、コンプライアンス宣言を出すなどして、教団改革を行って来たように繕って来た。しかし、それらはどう見ても、場当たり的なものであったし、批判を上手くかわすためのようなものばかりで、根本的なものではなかった。

ここは、受け身の改革ではなく、自ら先手を打って、教団自身を解体してしまい、もう一度真っさらな状態からリスタートして欲しいのである。それが教団自体のためでもあり、信徒を解放する唯一の方法であると考える。


思えば、元会長の徳野氏がコンプライアンス宣言を出して、かなりの月日が経つ。それ以来、献金による裁判沙汰もなくなったし、強制による、あるいは過度の献金などはなくなったと教団は主張しているが、傍目から見て、変わった、生まれ変わって素晴らしい教団になった、とはどう見ても言い難い。

それは解散命令に賛成する人が、8割、9割いることからもわかる(アンケートのやり方には、異論もあるが、この結果は大方において間違ってはいないと思われる)。これは、政府から退けられただけでなく、日本の国民から「No!」を突きつけられた、つまり村八分状態に陥ったのだ。

言わば、教団の言葉で言えば、日本において「長子権復帰」に失敗した、救国救世はできなかったということである(長子権復帰、救国救世とは、簡単に言えば、教理を伝道することにより、日本国民の大半を教祖に従うようにすること)。

失敗したのなら、根本的にやり方を変えて、新たに出直すしかない。改革案を今まで散々出しておきながら、未だにほとんど変わっていないのだから、もう猶予はないはずである。

すべてを無に帰して、ゼロから出発するのが最善策である。教団自ら改革する気も力もないはずだからである。外圧による改革ももう限界であろう。


家庭連合の教理「統一原理」の復帰原理の中に、「アブラハムの家庭を中心とする復帰摂理」という内容がある。そこに出てくるヤコブ路程は、サタン屈服の典型的路程と言われ、人類史上初めて個人でサタンに勝利したものだという。ここは旧約聖書からひいて解き明かしているものだが、そこではヤコブは長子権(後継ぎになる権利)を獲得するため、目の不自由な父親イサクを、自ら兄エサウと偽って騙している。

これはまさしく家庭連合が、霊感商法、あるいは正体隠し伝道で、日本国民を欺いて来たのと同様である(こう言うやり方は、聖書のこの部分から、ヤコブの知恵と呼ばれる)。

結果的に、ヤコブはまんまと父親を騙し、長子権を獲得したのだが、そのことが、兄エサウに発覚し、命を狙われることになってしまった。

そこで母親リベカは、ヤコブをハランの地に住んでいる、おじのラバンに預けることによって、難を避けようとする。結局、ハランで、ヤコブはラバンから何度も騙されたり、苦役を受けたりしながらも挫けず、多くの財物や奴隷、家族を得て、遂に帰郷することになる。そして、そのすべてをエサウに差し出すことによって、エサウと涙の和解をすることになったのだ。


このことはまさしく、これからの家庭連合を暗示しているように思える。今までのすべての行いに対するカルマを払うべく、苦難が待ち受けていることは必至であろう(もちろん、以前所属していた私も例外ではなく、そのことは覚悟している)。


このヤコブ路程の通り、家庭連合はハランの地に向かうべきである。教団を解散して、一人ひとりの信徒の身体と魂を解放する。今までの姑息な手段、アンフェアなやり方を猛省して、遠回りながらも、至極真っ当な手段、苦労が多くとも、人々の心の琴線に触れるような方法でもって周りの人たちに奉仕することにより、国民全体の信頼を勝ち取っていくしかない。

そのためにも、既得権にしがみつく宗教官僚と化した現執行部が巣食う、今の組織を解散することが絶対に必要である(もちろん韓国から脱却することも絶対要件である)。


何よりも、上から言われて行動を起こすのではなく、自分の頭で考え、良心で判断する力を一人ひとりがつけてもらいたい。そうした時に、本当に日本にとって役に立つ人たちであるとの評価が下されるであろうし、当初目的としていたはずの、日本の救い、ひいては地上天国の実現に少しは近づくのではないだろうか(運が良ければ、ヤコブがエサウと涙の和解をしたように、日本国民を感化できるか?)。


まあ、現執行部がそんな決断をするとは、とても考えられないのではあるが。


家庭連合の信徒たちが、組織に頼らず、自分の頭で考える、人々の役に立つ一人ひとりに変わったならば、もちろん何をなすかが大事なのではあるが、ぜひ霊的真理は学んで欲しいところだ。


次回は、私自身が体験した家庭連合の経験を基に、家庭連合と宗教の行く末について考えてみたい。