天地のブログ

日常の何気ない出来事からスピリチュアルな内容を探ります。

自然保護に関する雑感

▶︎ーオーストラリアではウサギの異常繁殖が脅威となっていますが、これについてはどうでしょうか。


「人間は本来そこにあるべきではないものを勝手に持ってきて、それがもたらす悪い結果に文句を言います。それは私の(地上時代の)国にやって来た白人についても言えます。白人は、自分たちには良いものであっても、インディアンにとっては良くないものを持ち込みました。

(中略)

そのうちあなた方は、宇宙のあらゆる生命体ー動物も小鳥も魚も花もーが大霊の計画の一部を担っていることを理解するようになるでしょう、大霊の創造物として存在していることを認識するようになるでしょう。」

(「シルバーバーチの教え・下 二十三章P 179)



近所の観光地、カルスト台地である平尾台の自然保護のボランティアに、微力ながら携わらせていただいている。

今回、外来種駆除ということで、セイタカアワダチソウ、オオブタクサの伐採作業を行った。


一部の外来種は動物、植物に関わらず、環境に悪影響を与えると言われている。

①生態系への悪影響(在来種の駆逐、交雑による雑種の増加)  ②人間への悪影響(健康面、産業面)  など。

近年、外来種の増加が問題となり、特定外来生物法も制定されるまでに至っている。


外来種は、元はと言えば、冒頭のシルバーバーチの言葉のように、意図的にしろ、無意識にしろ、人間が持ち込んだものだ。

植物は、動物や人間に付着して種子を運んでもらい、繁殖するものが多いので、人間が無意識に運んだものが多いだろう。

だが、動物の場合は、明らかに意図的に人間が持ち込んだものである。

例えば、沖縄のハブ対策としてのマングース。当初はハブ駆除の目的だけで、マングースを持ち込んだのが、時間の経過とともに、生態系を乱す要因となってしまった。まさに「オーストラリアのウサギ」と同じである。


外来種と言えば、イネ、竹や、トウモロコシ、トマトなどの野菜も外来種である。では植物という点では同じ、今回伐採した駆除すべき外来植物と、食料になるこれらの外来種とは、どう違うのか?

違うのは、人間にとってどうなのかという点である。飽くまで人間の目から見て、「悪玉」、「善玉」という区別(差別?)をしているのである。


つまり、「悪玉」、「善玉」という区別は、「人間に良い影響を与えるのか、悪い影響を与えるのか?」という観点だけの判断によって行われる。腸内細菌が一番良い例である。


「悪」、「善」という概念は、明らかに価値観である。しかし、神が創造した自然界に価値観を持ち込むのはそぐわない。人間が勝手に「悪い」「良い」と決めつけただけである。


生物に善も悪もない。それぞれが大霊によって創造された、壮大な世界の一翼を担っている役者たちである。

最近盛んに取り上げられるガイア理論のように、人間中心でなく、地球規模、宇宙規模での観点から見た自然保護、環境保護の議論でなければ、真の意味での解決はないだろう。もちろん、霊界も含めてである。


シルバーバーチは、環境問題で人類が滅びることはない、と断言している。将来、霊的真理を受け入れた新しい人類が、真の叡智を発揮して、すべての生きとし生けるものが、手に手を取り合って生きる理想世界が実現することを期待するものである。